捻挫は放置しても治らない
スポーツ時、歩いて段差につまづいた時など、足首のねんざを経験されている方は多いのではないでしょうか?
ズキズキ痛んでしばらくすれば痛みはおさまりますが、激しい動きをおこなった時、痛みが再発し、「ねんざは一度なったらクセになる」と思っている方がいらっしゃるかもしれません。
今回、ねんざの仕組みとその原因を説明いたします。
ねんざは急激な負荷による炎症反応
ねんざは無理な方向への急激なひねりにより、足首周りの筋肉や靭帯が傷つくことで起こります。
筋肉や靭帯が傷つくと、炎症を起こします。この時はどの方向に動かしても痛いので、傷ついた筋肉や靭帯の修復が終わるまで炎症の痛みはおさまりません。
ねんざは冷やしてはいけない理由
炎症は傷ついた部位の感染防止や断裂や損傷の修復時に熱を出します。もし、冷やすとこれらの損傷部位の感染防止や修復の作業が発揮できなくなり、炎症が治るまでに時間がかかってしまいます。
冷やしていいのは、内出血を伴う場合のみです。内出血が止まれば、損傷した箇所の修復を円滑に行うため、冷やすのはおすすめしません。
ねんざは放置しても完治しない
ねんざの痛みは炎症がなくなれば、じっとしているときの痛みは無くなりますが、動いた時の違和感や痛みや浮腫は改善しないことがあります。いわゆる「ねんざの後遺症」と呼ばれるものです。後遺症があるのは、ねんざが起こるトリガーそのもの無理がかかった時に筋肉の拘縮が改善されていないためです。
無理な方向への急激なひねりが起こると、カラダを守るために筋紡錘が「縮め!」と筋肉を硬く縮ませます。ねんざはそれよりも強い力で引っ張られるため、かばっている筋肉も拘縮反応を起こし、ひどい場合、縮む制御でも守りきれずに筋肉が損傷します。筋肉の損傷で起こる炎症反応は、自然治癒で改善されますが、筋肉を縮める制御は別の反応であり、筋紡錘の制御が「縮め!」という指示を続けている限り改善されないのです。
詳しくはこちらを参照ください。
ねんざの後遺症の原因である筋肉の拘縮は、筋紡錘の異常信号をリセットし筋肉本来のしなやかさをとりもどせば改善します。
足首に関わるのは、足やスネ周りを取り巻くふくらはぎの筋肉や腓骨筋、足の指や足底の筋肉、足の靭帯などより拘縮した箇所の改善が必要です。
根本原因を改善するには足首周りだけではない
足首周りの筋肉を改善しても、ねんざの再発防止にはなりません。再発防止には、ねんざが起こるときの経緯をたどる必要があります。
サッカーなどのタックルなど直接的なコンタクト(接触)があれば、その刺激を受けた周辺の箇所がメインです。
しかし、走っているうちに痛めるなどノーコンタクトによるねんざを起こしている方は少なくありません。それは股関節の左右バランスが悪いことが原因です。
股関節のバランスが悪いとねんざしやすい理由
股関節屈筋群の左右バランスが悪いと、左右の脚を動かす可動域が異なっているので、体幹のバランスも崩しやすく、よろけるとき咄嗟にバランスを整えようと足を下ろしたとき地面に変な角度で着き、ひねって痛めることもあります。
また、股関節屈筋群の一つ腸脛靭帯が拘縮すると、スネより下(下肢)の外側に負荷がかかり、すねが外側に捻れます。すねがねじれると立って行動するとき、ふくらはぎの筋肉に負荷がかかり拘縮します。ふくらはぎの筋肉が拘縮すると、かかとを伸ばす動きに制限がかかり足首の動きが悪くなります。
これらの負荷による足首周りの筋肉の拘縮により、足を地面に下ろすとき真っ直ぐに接地しなくなります。もし足の接地した角度が悪いと、足へ不自然な方向に急激な力が加わり、足首周りの筋肉が一気に拘縮しねんざを起こします。
大抵の方はこのケースが多いため、股関節を改善しないと、また同じような足のつき方をし再発する恐れがあります。
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